今日のギター #53
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こんばんは。今日のギターは、カルッリの「Allegro」でした。
あらゆる古典が古典になるまでを論ずるクッツェーの文章を一部引用。
私以前の何十万の知性による、何十万の人間という仲間たちによる吟味に耐えてきたから、バッハはある種の試金石なのである。
「世界文学論集」26頁
(ポーランドの詩人ズビグニェフ・ヘルベルト )にとって古典の対義語はロマンティックではなく野蛮である。さらに、古典対野蛮は対立と言うよりもむしろ対決である。(略)最悪の野蛮を生き延びるもの、何世代もの人々が手放すことができないもの―それこそが古典なのである。こうして私たちは一つのパラドックスに行き着いた。古典は生き延びることによって自らを定義する。
「世界文学論集」
バッハを論ずるところから、上記のような話しが紡がれていく。文学者が語る音楽論は読んでいて楽しい。