逡巡しながら日記。

小鳥と人間のとるにたらない日常。

今日のギター #47 

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こんばんは。今日のギターは、イタリアのギタリストで作曲家フェルディナンド・カルッリの「Tempo guisto」でした。

最近読んだ本に 、同志社女子大学教授 椎名亮輔さんの「音楽を考える人の基本文献34」があります。 プラトンからアウグスティヌス、ルソー、モーツァルトなどの残した文献から、西洋音楽の思想の変遷を垣間見る非常におもしろい本でした。
なかでも、「天体の音楽」というキーワードと、6世紀のローマを生きた政治家カッシオドロスの章で印象に残る言葉が。備忘録として、後者を一部引用します。

確かに音楽とは正しく調節することに関する知識である。だから、われわれが善い生活様式によって自己を律するならば、われわれは常にこの優れた学科と一体となっていると言われるだろう。実際、平衡を失った状態にあるときは、われわれは音楽を有していない。

上智大学中世思想研究所編訳・監修「中世思想原典集成5 後期ラテンの教父」より